データで見る札幌の気象

札幌と似た町

札幌と似た街

地図を開いて札幌と同緯度(北緯43度)を西にたどると、太陽一杯の地中海北部のモナコ付近に達する。一方、東に向かうと、北米西岸のポートランド、東岸のボストンが目に入るが、これら両都市の年平均気温は札幌より高い。

札幌は同緯度の諸都市に比べ寒い街なのだろうか。似た街はあるのだろうか。

春は風に乗って

春は風に乗って

「風まかせ」「風来坊」等々、定まりなきもの、あてにならぬものの代名詞になっている風だが、よく調べると札幌固有の風がある。馬ふん風、粉塵(ふんじん)風など、ありがたくない異名のある春の強風は、厳しい冬との別れ、やがて来る夏を生み出す自然の息吹なのだ。

春は乾燥の季節、火災のシーズンでもある。

アカシアの咲く頃

アカシアの咲く頃

世界中どこでも、アカシアの咲く頃が一番良い季節だという。

太陽高度が最も高いこの時期、6月始めには日中の最高気温も20度を超えるようになり、ビールが一段とうまくなる。

6月15日は北海道神宮の例大祭、北原白秋の歌った「この道」を御輿が渡ると、札幌の街に初夏が訪れる。

暑夏・冷夏

暑夏・冷夏

「ヒデリノトキニハ涙ヲナガシ、寒サノ夏ニハオロオロアルキ・・・」ご存知、宮沢賢治の「雨ニモマケズ」の一節である。180万都市の今の札幌にはこんな実感はない、というよりむしろ快適に思う人が多いに違いない。

しかし、120年間の気象データは明治から大正初めの一時期、「寒い夏」があったことを語っている。

虹と雷

虹と雷

札幌オリンピック冬季大会のテーマソングに「虹と雪のバラード」がある。「冬に虹なんて」といえば、作詞者から「詩情がない」と怒られそうだ。

「虹と雷」も一見関係がなさそうだが、虹も雷も札幌の秋空を彩る風物詩。気象の本ではあまり触れていないので、ここで札幌の虹と雷についてまとめておく。

昔の冬、今の冬

昔の冬、今の冬

「昔の冬はもっと寒かった。雪が多かった」という話をよく聞く。調べてみると、明治の寒さは確かに強かったが、雪は思ったほどでなく、現在よりむしろ少なめだった。

近年の話題の一つに「地球温暖化」があるが、わずか120年の気象データは札幌の冬が確実に変わりつつあることを示している。